言われたことの、その先
お客様に「ここまでやってくれるのか」と思ってもらえる動きが、まだ十分に出せていません。Giving First らしさを、成果物と振る舞いの両方で見せていきたい。
Giving First / Guiding Principle 2026
Basic + α
2026年、Giving First の行動指針は「ベーシカ」です。
基礎(Basic)を回しながら昇っていく。その先に、お客様の期待を超える α が生まれる。
特別な才能の話ではありません。誰でも、今日から回せるものです。
これまで会社として「どう働いてほしいか」を言葉にしてきませんでした。そこを埋めます。
Giving First には、これまで明文化された行動指針がありませんでした。 暗黙の期待はあったけれど、ルールにも言葉にもなっていなかった。 その状態で「もっとこうしてほしい」と言われても、何をどうすればいいのか分からなくて当然です。
今回、経営で議論した結果、私たちが向き合うべきテーマは大きく3つに整理されました。 これは誰か個人の話ではなく、会社としてまだ揃えられていないもののリストです。
お客様に「ここまでやってくれるのか」と思ってもらえる動きが、まだ十分に出せていません。Giving First らしさを、成果物と振る舞いの両方で見せていきたい。
マナー、事前準備、相手の負担を減らすコミュニケーション、そして振り返りの習慣。学べば身につくものばかりです。これまで誰も体系立てて教えてこなかっただけです。
自分から動いて、社内外の人を動かす。全員に共通する伸びしろです。指示を待つのではなく、必要な人を自分で巻き込みにいく動きを増やしていきます。
Basic(基礎)に α(プラスアルファ)を足す。それが「ベーシカ」です。
大事なのは順番です。α は Basic の上にしか乗りません。 基礎が回っていない状態で「もっと気を利かせよう」と頑張っても、空回りするか、的外れな親切になってしまいます。
逆に、基礎のサイクルが回っている人は、放っておいても α が出はじめます。 「これ、先に用意しておいたほうがいいな」「この聞き方だと相手が困るな」——そういう判断が自然にできるようになるからです。
同じ場所を回り続けるサイクルではありません。1周ごとに一段上がる、上昇気流のイメージです。
「知る」は着火剤です。まずここに火をつけて、理解する → 試す → 改善する の1周目が回りはじめます。 そして2周目からは、新しい「知る」と「+α」が横から入ってきます。 それが燃料になって渦は太く速くなり、回すほど高いところへ昇っていきます。
ベーシックサイクロン — 「知る」で着火し、3ステップを回しながら上昇する。2周目からは横から新しい「知る」と「+α」が入り、渦は太く速くなる
| 要素 | やること | 回せている状態とは |
|---|---|---|
| 知る Learn / 着火剤+燃料 |
最初の火をつける。そのあとも、回している最中に横から入れ続ける。 | 担当案件の周辺領域について、毎日ひとつ新しいことを仕入れている。待っているのではなく、自分で取りにいっている。 |
| ① 理解する Understand |
覚えるだけで終わらせず、人に説明できる状態にする。 | 知ったことについて、その場で1分間しゃべれる。用語をなぞるだけでなく、なぜそうなのかを自分の言葉で言える。 |
| ② 試す Try |
ゴールを決め、道筋を立てて、実行する。 | 作業に入る前に「これは何のためで、どこがゴールか」を言えている。やみくもに手を動かしていない。 |
| ③ 改善する Improve |
振り返り、うまくいかなかった点を特定し、一段上の次の周へ渡す。 | 打ち合わせや作業のあとに必ず振り返っている。しかも「反省して終わり」ではなく、次の行動が変わっている。 |
渦は勝手には立ちません。根元の炎が強いほど、速く、大きく、高く昇ります。
どれか一つでも自分の中にあれば十分です。全部いりません。
仕事だけしていると炎は小さくなります。仕事の外を充実させることも、実は仕事のうちです。
サイクロンで昇った先に、自然と出てくるもの。狙って出すものではありません。
α は「サービス精神」や「気配り」と言い換えられがちですが、私たちの定義はもう少し具体的です。 相手が次に困ることを先回りして消しておくこと。これに尽きます。
「フォームの動作テストをしてください」→ 5つのフォームすべてから送信し、「送りました」と報告する。
依頼は満たしています。ただし受け取った側は、どのフォームがどのメールに届く設定だったかを思い出すところから始めることになります。
同じ作業に加えて、「どのフォームがどこに届く設定か」を一覧にして添える。該当箇所のスクリーンショットを貼る。
相手は受け取ってすぐ判断できます。これが 認知負荷の低いコミュニケーションです。
ベーシカを日々の行動に落とすと、この5つになります。
5つの指針を貫いているキーワードが、これです。
「なんとなくこうした」をなくす。この資料をこの順番で並べたのはなぜか。この言い方を選んだのはなぜか。すべてに理由が言える状態を目指します。
お客様が言った言葉の、その裏にある意図は何か。なぜこのタイミングでこれを聞かれたのか。表面の依頼だけに応えると、期待とずれます。
すぐには成果に直結しないけれど、長く効くもの。会社として機会をつくっていきます。
歴史(三国志・戦国時代など)をチーム共通の教養として学ぶことを推奨します。人がどう動くか、組織がどう崩れるかの型が詰まっており、会話の共通言語にもなります。
曖昧なカタカナ語は、分かった気にさせるだけで中身が伝わりません。あえて横文字を使わない期間を設け、日本語で説明しきる練習をします。そのうえで正しく使えるようになるのが目標です。
相手が次に何を出してくるかを読む力。ポーカー・将棋・ポケモンの読み合いなど、遊びの中でも鍛えられます。提案や交渉の場面で効いてきます。
良いサービスを受けたことがなければ、良いサービスは提供できません。高級店や交流会など、一流に触れる機会をつくります。「こうされると嬉しい」を体で知ることが、α の解像度を上げます。
行動指針は、評価と接続します。頑張りどころを明確にするためです。
| 軸 | 見るもの | 考え方 |
|---|---|---|
| 定量評価 | 売上への貢献、関与した案件の金額 | 会社にどれだけの経済的インパクトを出したか。分かりやすい軸です。 |
| 定性評価 | 基礎力、行動指針(ベーシカ)への準拠 | ベーシックサイクロンが回っているか。α が出ているか。ここが今回新しく明文化された部分です。 |
「5年後どうなりたいか」から始めると、多くの場合ぼんやりして終わります。 そこで、まずは今の自分に何が足りないかを具体化するところから始めます。 PM を目指すのか、コンサルを目指すのか。その方向に対して、今どこが埋まっていないか。
自己評価にはレーダーチャート(五角形)の導入を検討しています。 ジェネラルスキル(どの案件でも効く力)とスペシフィックスキル(その領域固有の力)を1つずつ設定し、 自己評価に対して会社側がレビューして、相対的な基準をすり合わせる形にします。
大きなことは要りません。この3つを、今の業務のなかで始めてください。
担当案件の周辺領域から、新しい知識・情報を1日1つインプットする。
入れたものを、1分間しゃべれるところまで噛み砕く。誰かに話してみるのが一番早い。
いま進んでいる業務に、今日から適用する。着手前にゴール、終了後に振り返り。
この行動指針は、経営での議論をもとに整理した第1版です。標語や具体的な行動指針の言語化は、これから全員で進めていきます。 「この表現は分かりにくい」「自分の業務だとこう解釈すればいいのか」など、気づいたことがあれば遠慮なく出してください。